FORTH記述のソースからアセンブリ言語のソースを生成する：AVRマイコン用FORTHコンパイラの制作と応用－〈前編〉FORTHの基礎知識とAVR-forthの概要

摘要

"FORTH"と聞くと，なhと懐かしいと思う読者も，あるいは初めて耳にする読者もおられると思います．かつては熱狂的なフアンに支持され，本誌にも度々登場した言語ですが，ここ10年ほどは見かけなくなりました．「逆ポーランド記法」と呼ばれる文法構造をもち，語としては異色な存在であるが故のデメリットがあ反面，それは状況によってはメリットでもありまう．私は，その特徴からAVRマイコンのプログラミング·ツールとしての利用を考えてコンパイラを制作しログラム開発効率の向上に役立てています．実はここで紹介するソフトウェア·ツールを"FORTH"と呼ぶには少々問題があるのです．コンパイラとインタープリタの性格を同時に併せもつなどの標準的なFORTHの機能はないため，FORTHライク·コンパイラとでも呼ぶべきですが，これをお断わりした上で，本稿では「FORTHコンパイラ」〝AVR-forth"と呼ばせていただきます．