電圧とリプルをマイコンで監視し過充電や過放電を防ぐ：バイク用バッテリの状態表示·保護装置を製作

摘要

筆者はバイク歴20年になるのですが，バイクは振動が多いせいか，電装系のトラブルをずいぶhと経験してきました（表1）．最も思い出に残っているのは充電回路の故障によるバッテリの過充電です．走行中にエンジンが停止したので調べてみると，バッテリが手で触れないぐらい加熱して安全弁が作動し，液体が気化して吹き出していたのです．最近のバイクはDC電圧を外部に出力するソケットも付属しており，バイクによっては常時バッテリに接続している機種もあります．そのわりにはバッテリが小容量のため，大電力を扱うには不向きです．さらに電装系を改造すると，必ずと言ってよいほど充電不足に悩まされます．たいていのバッテリ·トラブルは押しがけで切り抜けられるのですが，走行中にエンジンが停止すると非常に危険です．こういったことがトラウマとなり本装置を作成しました．