PS業界、健全化進展／内需低迷も設備停止で需給改善～工業会会見－2004年は内需減少対応と原料価格高騰に伴う採算是正が課題に－

摘要

日本スチレン工業会の荒浪浮会長（PSジャパン社長）は定例記者会見で昨年のPS（ポリスチレン）業界を総括し、「内需は依然芳しくなかったが、PSメーカーにとって昨年は2001年、2002年より良かった」との認識を示した。 その理由として、業界再編に伴う設備廃棄と需給バランスの改善、不採算輸出の政策的削減が進hだほか、原料価格高騰に伴う転嫁値上げ後の国内価格が維持できたことを挙げた。今年についてはさらなる内需減少への対応や原料価格高騰に伴う採算是正が課題になるとの見方を示した。