帝人化成、PCで自動車市場向けに攻勢～車体と窓に照準定める－軽量化で鋼板·ガラス勢に対抗／車両の樹脂化加速へ機運－

摘要

帝人化成が主力のポリカーボネート（PC）樹脂で自動車市場に攻勢をかけようとしている。しかも、そのターゲットはヘッドライトカバーなどの小型バーツではなく、窓を含む車体そのもの。 外装部材の大部分は鋼板とガラスで占められているが、この代替素材としての市場参入を狙っている。樹脂成形品は車体の軽量化に貢献できるほか、ガラスでは困難な3次元デザインにも可能性が広がる。困難祝されていた大型部材の量産技術でも世界最大規模の射出プレス成形機を開発し、実用化にめどをつけた。 課題もまだ多いが、自動車の樹脂化を加速させる試みとして注目される。