SM、2015年世界需要は微増の2，770万t～中国鈍化で力強さ欠く－2016年以降も需要は低成長／供給要因でバランス変動－

摘要

SM（スチレンモノマー）の2015年世界需要は、前年比0．7％増の2，770万トンと推定される。SM需要で最も大きなポーションを占める中国のEPS（発泡ポリスチレン）向けで不振が続いており、2016年以降も1％未満の低成長が続く見込みだ。SMの需給バランスは、定修要因も含めた供給側の要因のみに左右されているのが現状。需要が伸び悩む中、プラントの新増設も限定的なためバランスは保たれているが、今後、新増設計画が活発化すれば需給は緩和に向かう半面、突発的な設備トラブルなどが発生すれば供給がショートし、市況が跳ね上がるというケースも想定される。