CPL、2013年世界需要4％増～新増設継続で需給は一層緩和－中国勢の台頭進む／世界的に本規模再編の可能性も－

摘要

CPL（カプロラクタム）の2013年世界需要は前年比4％増の485万トンと推定される。需要そのものは堅調な増加を実現しているものの、中国での継続的な新増設によってマーケットは供給過剰感が一層強まった。今後も需要は年率3～4％の成長が見込まれるが、中国における新増設の勢いはなおも衰えをみせず、事業環境はさらに悪化する見通し。川上·川下の強化に動くメーカーが多数見受けられる一方、一部で設備の停止あるいは休止も散見され始めた。ただ、小規模設備の休止では全体の需給に及ぼす影響が小さく、出超バランスにある欧米などで大規模な再編を迫られるケースも想定される。