PXのアジア需給見通し、2008年には150万tの不足ポジションに　ー来年後半まで供給微増／PTAの稼働率は80％前半へー

摘要

アジアのPX（パラキシレン）需給が今後更に引き締まる見通し。 アジアのポリエステル生産量が年率8％のペースで拡大し続ける中、来年後半まで大幅な供給増が見込めない（表－1と表－2を参照）ことが背景。 また米国の輸出余力の減少も懸念されており、2008年には150万トンの玉が不足しそうだ。 これに伴い、アジアのPTA（高純度テレフタル酸）設備稼働率は2007年から段階的に低下し、特にPXの大半をスポットで調達しているPTAメーカーは大幅な減産を強いられそうだ。