CPL、2014年世界需要495万t～中国需要低迷で微増にとどまる－今後も供給過剰バランス継続／ナイロン市場も競争本格化－

摘要

CPL（カフロラクタム）の2014年世界需要は495万トンと推定され、前年比1％強の成長にとどまつた。通常は年率3～4％の成長が見込まれるが、2014年は特に中国の需要低迷が響いた形だ。一方で供給能力は引き続き拡大し、供給過剰が一層深まった。2015年は巡航速度の需要成長が見込めるものの、依然として多数の新増設計画が存在している。計画通りに稼働するかは極めて不透明だが、市場のファンダメンタルは当面、供給過剰バランスが継続することになりそうだ。また、ナイロン重合設備の新増設計画も多数浮上しており、今後はナイロン市場における競争も本格化していくと予想される。