構造用プラスチック成形品の実践的な試験法【第1回】試験法のアプローチ編

摘要

筆者は，本誌で“実践社内プロへの道”として「構造用プラスチック成形品の信頼性設計技術」を連載し，その集大成を単行本に著した。 以来，企業の社内教育や講習会等で講演する機会が多く，そのつど貴重なアドバイスや質問を頂いている。 それらの中で要望が多いのが，試験法の視点からみた“成形品設計に役立つ実践的な試験法”である。 筆名は，民生用電気·電子製品分野における構造用プラスチック成形品の信頼性設計を行ってきた経験の中でさまざまな試験を行ってきたので，ここに“成形品設計に役立つ実践的な試験法”を連載することにした。 読者のお役に立てば幸甚である。 本連載は多くの産業分野における構造用プラスチック成形品の信頼性設計の向上に資すると確信している。 なお，本誌ではプラスチック成形品の信頼性やプラスチック材料試験法などに関する諸先生の連載が随所にあるので一見に値する。