大臣認定の「JSSC低層ビルシステム」/3階以下の鉄骨造対象--構造計算に係る審査を簡略化し、「構造計算適合性」も不要に

摘要

今年6月2日、日本鋼構造協会が策定した構造システム「JSSC低層ビルシステム」が国土交通大臣認定を取得し、建築鉄骨業界の注目を集めた。建築基準法では法第68条の26「構造方法等の認定」により回書省略となる大臣認定は、国土交通大臣があらかじめ安全と認定した構造にづいて通常の構造計算書の代わりに国土交通大臣が指定した簡便を計算書で確認申請書とできる制度。「JSSC低層ビルシステム」は図書省略の大臣認定となり、構造計算適合性判定が不要となるため、改正建基法による新制度の「連判」の影響をもろに受けていた建築主や構造設計者らから、「連判」対象外となる同構造システムに熱い視線が注がれている。