建築工事標準仕様書 JASS6 鉄骨工事 鉄骨工事技術指針-工場製作編/工事現場施工編改定のポイント＜19＞

摘要

建築溶接部に超音波検査が適用されてから20年以上を経過し、この間、溶接施工の品質向上に大いに貢献してきた。現在、鉄骨溶接部への超音波探傷検査の実施は、JASS 6「鉄骨工事」にも義務付けられているなどすべての鉄骨工事に適用されているといっても過言ではない。今回、本会鉄骨工事運営委員会非破壊検査小委員会では、建築鉄骨溶接部への超音波探傷検査の適用方法や検査結果の実態を把握するために、鉄骨製作工場および溶接部検査会社を対象にアンケート調査を実施した。以下に紹介する調査結果は、最近の検査の実態の傾向を表しているものと思われるが、今回の調査は限られた範囲のデータであり、個々の数値は全国的な平均像を表したものになっていない可能性もある。したがって、調査結果の数億はある幅を持つものとして受け止めていただきたい。今後は、全国規模の工事を対象とした実施状況をも把握し、JASS 6「鉄骨工事」や「UT規準」にも反映させたい。