絶対零度:農業

摘要

5月に入れば一切に田植であるが、大八州豊葦原の瑞穂国の初夏に最早田植歌も聞こえないし、早乙女も見られない。かなりの高齢者が自動機を使って稲の苗を水田に移植している。休日には息子も手伝って黙々と2人で作業している。大規模農業とは程遠い。典型的な郊外型田園風景である。都市近郊ばかりではない。連休中に伯母の一回忌で鳥取の田舎に帰ったが、相当な農業地帯でも編笠にタスキがけの田植風景は見られないという。苗植機や刈人機によって、重労働から解放され、結構なことだが、競争力ある農業などほとhど無縁であった。