(S050)低周波超音波により水中内で凝集した球状粒子群の不安定性

摘要

選鉱工程は高品質な製品製造や歩留まり向上において必要不可欠な工程である．選択造粒では，3 mm 程度に造粒することで，焼結効率の向上と省エネルギー化を図っている．我々は低周波数帯超音波を水中に照射することで懸濁したサブミリメートルから数ミリメートルサイズの粒子を球状に凝集させる技術を発見した1)．本技術は超音波により生成した気泡を粒子表面に付着させ，任意の位置に捕捉することが可能である．さらに，照射超音波の制御により径や密度による分級も実現した2)．捕捉された球状凝集体はその径や定在位置に変動が観察されるが，その原因は未解明である．より高効率かつ信頼性の高い分離を実現するため，本報告では，球状粒子凝集体の不安定性と気泡運動との関係を議論する．