急冷スラグと溶融スラグの化学構造～高分解能NMR スペクトルと高温in-situ NMR スペクトル～

摘要

NMR は、構成元素の局所構造やダイナミクスを知るのに優れた手法であり、結晶性の低い複雑?混合系材 料の構造解析に対して有効である。我々は、以下に示す2 つのアプローチから、NMR によるスラグの化学構 造解析を実施している。 （1）急冷したスラグを溶融状態の構造が凍結されたものと見なし、各種NMR テクニックを用いて各核種の 詳細な構造解析を行う。 （2）高温溶融状態のスラグをin-situ でできるNMR 技術を用いて、過冷却状態～溶融状態のスラグのNMR スペクトルを直接観測する。 今回、以上の2 つのアプローチから得られた結果を報告するとともに、それぞれの利点や問題点について 再整理した。