海洋構造物用の塗覆装系防食材料の長期耐久性（被覆下の鋼材腐食の解析）

摘要

海洋構造物用の防食法は主として有機樹脂による被覆防食がなされている。これらは建設後数平年のオーダーで劣化し始めるため、その寿命を明らかにし適切なメンテナンスを施す必要がある。 防食材の寿命を明らかにするためにいくつかの長期暴露試験が行われ報告もされているが、それらの評価は防食被覆材の劣化を評価したものであり、被覆が劣化した部位の鋼材の劣化（板厚減）の評価までには到っていない。本報告では、亜熱帯海域で20年間暴露試験を行った各種防食被覆鋼材の被覆劣化とその部位での鋼材の腐食の関係について検討した結果を示す。