日本糖尿病学会のァクシヨンプラン2010(DREAMS)

摘要

我が国では，糖尿病や合併症の増加の一方， この数年間糖尿病対策も進hできた.その対策の第一歩として，2004年，日本糖尿病学会は， 対糖尿病戦略5力年計画（門脇孝委員長）を策 定し，社会に向けて提案した.このような中で, 2005年，日本医師会，日本糖尿病協会とともに, 日本糖尿病対策推進会議が結成された.また， 厚生労働省糖尿病戦略研究，糖尿病学会データ ベース事業なども開始された.また，世界糖尿 病デ一の取り組みなど国際連携に基づく糖尿病 啓発も進hだ.しかし，糖尿病はこの間更に増 加し，糖尿病の合併症や医療費も増加し，また 我が国の糖尿病にかかわるェビデンスや人材の 育成も不十分であることを鑑み，2009年，日本 糖尿病学会は，第2次対糖尿病戦略5力年計 画(岩本安彦委員長）を策定した1).この計画で は，三本柱として，糖尿病研究の推進，社 会環境の整備，行政への提言，が示された (図1).そして，2010年の日本糖尿病学会で， この5力年計画の行動指針として，アクション プラン2010(DREAMS)が発表された.