乳頭型肝外胆管癌，乳頭浸潤型肝外胆管癌

摘要

新鮮標本ないし固定標本での肉眼的形態に基づき，肝外胆管癌は，乳頭型，結節型，平坦型に大別される.乳頭型とは，'隆起の辺縁が周囲の粘膜から急峻に立ち上がつており，隆起が主に粘膜内の腫瘍成分から形成されているもの'と定義される有茎性または無茎性の隆起(高さは2-3mm以上）がある.更に壁内浸潤様式により，粘膜層が主座である膨張型と線維筋層から槳膜までのびまh性浸潤がみられる浸潤型に分けられる.近年，乳頭(膨張)型の中でも粘液産生が豊富であり，病変の主座が粘膜内に限局している'胆管内乳頭状腫瘍'(IPNB)という概念が登場しa,滕管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)との類似性から注目されている.