ワイヤ放電加工機「AL800P」の特徴と工程自動化への取組み

摘要

近年、電気自動車（EV）の発展にはめざましいものがある。リチウムイオン電池の性能向上により航続距離は500kmを超え、量産化によるコストダウンにより車両価格が500万円を切るEVも発売されており、徐々に需要が増加してきている。EVはエンジンがなくなる代わりに電動モータが動力となる。モータの部品でカギとなるのはモータコアと呼ばれる鉄芯である。モータコアの精度はEVの性能に直結するため、モータコアの金型には大型でありながら高品質な仕上がりが求められる。そのほか、リチウムイオン電池や自動車関連の金型など、高精度が要求される大型金型の需要がますます増加することが見込まれている。当社はこのような需要に応えるため、大型ワークに対して今までなし得なかった全加工領域における超高精度加工を可能とする水加工液仕様の高速·超精密大型ワイヤ放電加工機「AL800P」を開発した。