異形工具GALLEAシリーズによる高能率仕上げ加工

摘要

そこで、工作機械の送り速度に依存することなく加工能率を向上させる方策として、従来のボール刃やコーナーラジアス刃よりも加工ピックを大きく設定できるように、工具半径よりも大きなR切れ刃を有する異形工具GALLEAシリーズを発売し、さまざまな異形工具のラインナップを揃えてきた。これにより、従来と同一のカスプハイトの設定で送り速度は同じでも加工ピック量を大きくすることができるため、仕上げ加工時間の短縮が可能となった。本稿では、GALLEAシリーズのレンズ工具とバレル工具を融合させたGPILB形（図1）に、新たに3軸加工でも使いやすい切れ刃形状のインサートを追加したので、その特徴について紹介する。