高付加価値成形を目指す 射出成形CAEの徹底活用法：射出成形における圧力·温度の実測定

摘要

一般に解析者は、樹脂温度·射出圧力など、成形機側の設定と同じ設定値を入力条件として解析を行う。しかし、その設定値どおりに成形機が作動するかを確かめることはない。言い換えれば、解析者は設定値どおりに成形機が作動するものと信じて、その誤差に対しては疑問をもちながらも、深く考察することはなかったものと考える。そこで、本稿では解析で入力した条件どおりに成形機が追随しているかどうか、その誤差が解析精度に与える影響について例を交えて述べる。