対談：山村秀夫東京大学名誉教授に閬く'草創期の日本麻酔科学のあゆみ'（2)

摘要

松木：先生は麻酔学の講座が開設されてすぐァ メリ力に留学されましたが，1年で帰国しなけれ ばならないということになりましたね。山村：そうですね。そのとき，東大に日本で最 初の麻酔学の講座が誕生したのです。その講座が 生まれる面白いきさつもあるのです。岩動道行 (いするぎ?みちゆき）さhという大蔵省の局長が おられ，その方が東京?日本橋の病院で痔の手術 をして，術後非常に痛みに苦しhで，本人は"麻 酔科はないのか"と言ったらしいのです。そこの 病院の息子さhが東大の清水外科の菊地武弥先生 だったのです。岩動さhが"日本に麻酔科を作る のであれば，すぐ大蔵省で予算を取ってやる"と 言ったらしいのですね。