全身麻酔導入後の換気不能に対しi-gel?が有効であつた 閉塞型睡眠時無呼吸症候群の1症例

摘要

全身麻酔導入後に換気不能となり，経口エア ウェイが無効でありi-gel?の使用が有効であつた 閉塞型睡眠時無呼吸症候群の1症例を経験したの で報告する。 55歳，男性，身長164cm，体重82 kg 現病歴：1力月前より右側を中心とした顔面の しびれを認め，精査により小脳橋角部に腫瘍性病 変を認めたため開頭脳腫瘍摘出術が予定された。 既往歴：高血圧に対しアムロジピン5 mg . day-1，ノマルサルタン80mg'ヒドロクロ ロチアジ ド12.5 mg配合錠.day一 1によりコントロールは良 好であった。糖尿病に対し，ポグリボース0.6 mg . day-1，メトホルミン500 mg . day-〗内服に より，血糖コントロールは良好であった。13年前 より重症の閉塞型睡眠時無呼吸症候群と診断され てねり，睡目氏日寺はnasal continuous positive airway pressure (CPAP)を使用していた。無呼吸モニ 夕一の結果ではlowest Spo2 83%であり，apnea hypopnea index (AHI)は57.8であった。CPAP の10 cmHsOの圧設定でAHIは5以下にコント ロールできていた。