気道管理にデクスメデトミジンと エアウェイスコープ~Rが有用であつたた コルネリァ?デランゲ症候群患児の麻酔経験

摘要

コルネリア?デランゲ症候群の麻酔導入では， 小顎，短頸，口蓋裂のため揷管困難が予想され る。今回，麻酔導入の際にデクスメデトミジン(dexmedetomidine ： DEX)と小児用ィントロッ ク~R (ITL-P)を装着したエアゥヱイスコープ~R (AWS, PENTAX,東京）を使用して安全に管理 しえたので報告する。1歳10力月，女児，身長70 cm,体重8.4 kg 32週，骨盤位のため，緊急帝王切開で出生し た。出生時体重は1,474 gで，アブガースコアは 5/7であった。呼吸障害があり，新生児科医師に より気管挿管が行われたが，口蓋裂，小顎のため 気管揷管困難であった。そののち，精神発達遅滞， 耳介低位，両眉毛癒合，四肢末梢の低形成も認め， コルネリア?デランゲ症候群と診断された。睡眠 時に軽度の気道狭窄症状があり，胃食道逆流症， 甲状腺機能低下症を合併していた。今回，口蓋裂 に対し口蓋形成術が予定された。