技術者は「10年手帳」を持て！今こそ20年先30年先の技術予測が大切！

摘要

2018年が始まり、筆者はさまざまな工業会の賀詞交換会に出席した。いずれの賀詞交換会でもその挨拶や情報交換の場では、業績が順調で2018年度の景気見通しも明るく、“過去最高！”の数値目標が挙げられていた。特にモノづくり産業分野では、北朝鮮問題などの地政学的なリスクが回避されれば、よほどのことがない限り年初予測通り“過去最高の売上高と生産高”を上げることができる可能性が高い。その中で参加者たちの将来に関する主たる話題と課題としては、「電気自動車（EV車）がどこまで進む？またその進展が産業界に及ぼす影響は？」と、「団塊世代の大量退職と人口減少に伴う人材不足に対応するAIを利用したロボット化や自動化への転換」であったが、いずれも10年先、20年先はどうなるか？ではなく今年、来年はどうなるか？の比較的“近い将来”での話題が中心となっていた。