品質保証のためのAE技術の活用－プレス加工状態のインライン堅視·診断装置の開発

摘要

企業がグローバルに事業展開を拡大するに従い、部品加工へのQ（品質）·C（コスト）·D（納期）に対する要求は従来にも増して厳しくなっている。プレス現場では、板厚数mm～十数mmの素材を高速·高精度で大量生産しており、加工不良品が発見されると大量の不良品が後工程へ流れた可能性があり、ただちに対処しないと取返しがつかないほどの大きな生産阻害となる。ときとして複数の納入先や市場にまで不良品が広大し、不良品の選別·回収や良品への交換作業やリコールなど、復旧までに甚大な工数·費用·期間が掛かり、信用·信頼にも影響する。本稿ではインラインでワンショットごとのAE 波を収集し、プレス加工状態を監視し·瞬時に診断するAE活用の技術開発について解説する。