μmサイズのゲルを数万個まとめてつくり創薬応用に期待

摘要

東京大学の竹内昌治助教授と北川広明大学院生らは、細胞を含hだμmサイズのゲルを数万個まとめてつくる実験に成功した。 研究室で開発した流体デバイスを使い、直径5－20μm、高さは5μm程度で大きさのそろったゲルを「度に数万個並べることができる。 数万個のゲルを使って、薬物に対する細胞の反応を大量かつ高速に調べることが可能で、創薬などへの応用が期待できる。実験では、まず細胞を混ぜたアルギン酸ナトリウム水溶液を流体デバイスの微小容器に満たし、次に油を微小流路に流して水溶液を微小容器に閉じ込めた。 そこに塩化カルシウム水溶液を流して油と置き換えた。 アルギン酸ナトリウムと塩化カルシウムが接触した個所から、アルギン酸カルシウムのゲルができあがった。 シャーレの中では細胞を平面状（2次元）に培養できるが、立体的（3次元）に培養するのは難しい。 2次元に培養した細胞は生体を模擬した状態とはいえず、本来は3次元に培養した状態で、薬物に対する細胞の反応を調べた方がいいという議論があるが、細胞が3次元に集まると養分が届かなくなり死hでしまう。