脱脂糠在庫の適正化を図り生糠集荷力の強化をコメ原油の酸価上昇が悩ましいコスト増要因に

摘要

2019年1～12月の国内の米糠搾油処理量は前年比102.5%の33万5,828トンとなつた。月別では8月まで前年実績を行ったり来たりしていたが, 9月以降4力月連続で前年を上回ったことが寄与した。特に，10月と12月の処理量は2015年3月以来となる3万トン超えを記録した。台風による水害から複数のキノコ生産関連の施設が被災し，培地向けの生糠が行き場を失っている影響が大きい。また，暖冬傾向から，鍋物需要が鈍いこともキノコ関連での生糠消費の頭を抑えている。