中国の輸入伸びず原料は安定推移家庭用のゴマ油が堅調な伸び示す

摘要

原料ゴマ市場は落ち着きを見せている。ここ数年，中国の大量輸入に相場を乱されてきたが，中国の2011年輸入量が当初予想された40万トンまでいかずに，38万3，901トン（前年比99．6％）に止まったことで価格は抑えられている。搾油用ゴマは1，100～1，200ドル／トンと高いレベルにはあるが，円高で相殺されている。わが国のゴマ油メーカーはこうした安定したゴマ相場を見て，すでに6月積みまでの契約を終えていると見られる。7月積み以降はタンザニア産などが中心になるが，今のところオファーは出てこない。先物のリスクが高いからだ。