産業構造と空間認識

摘要

私の町に長い間待った駅ができ，街らしくなりはじめたころ，駅から徒歩5分以内の狭い範囲にコンビニが5軒，理髪店が6軒，美容院6軒瞬く間に開店した。 昔ほ酒屋や専売品の出店距離の規制緩和とほ関係なく，ご近所に同業を開店することは遠慮したものである。 これは近所付き合いという地理的空間への配慮が相当遠方まで及hでいたからであろう。 ところが最近はマンション住まいで隣人を知らない人など，人の「認識空間」は極めて狭いものになってきている。 競争社会のストレスを軽減するために空間を狭く保って自衛していると言えないこともないが……。