化学企業の国内投資機運高まる～高機能製品シフト加速～

摘要

日本の製造業の国内設備投資が活気を帯び てきた。株式会社日本政策投資銀行によると， 2016年度の製造業の国内設備投資額（計画） は，前年度比14．5％増となった。繊維は減少 したほか電気機械と精密機械が横ばいだが， 化学，輸送用機械，鉄鋼が2ケタの伸長となっ た。2015年度から国内拠点のマザー工場化 など事業基盤強化に向けた投資が鮮明になっ ているほかR＆Dに対する投資が目立ってきた。また，化学産業では衛生品やリチウムイ オン二次電池（LIB），航空機向けの材料の投 資が活発化しており，日本メーカーが先行し，高いシェアを獲得してきたこれら高機能材料へのシフトが加速してくるてとが予想される。