「ダウ テユポン」 か最大の焦点に 記録的ペースで進む化学M&A

摘要

世界的なM＆Aブームの渦中ではあるが，化学業界にとっても，今年は特別な再 痛め年になりそうだ。コンサルタント会社九T．Kearneyの最近の調査によれば，発表済みだが未完了のM＆A取引は，上位10件だけで総額約1556億ドルにのぼり，年内にすべて完了すれば，2011年の1510億ドルの記録を更新するという。このうち半分近くの約 686億ドルをDow／DuPont合併が占めるが，中国化工によるSyngenta買収（430億ドル），Air LiquideによるAirgas買収（134億ドル）CF IndustriesによるOCI肥料事業買収（82 億ドル）が続く。最大の焦点DowとDu Pont の合併については，詳細な交渉経過や合併後の3分割による新会社の骨格が次第に明らかになっており，改めて注目されている。