製品在庫減で13年ぶりの高値

摘要

3月17日から30日の原油市況は、前半には米週間在庫統計の製品在庫減少が上げ要因となって90年10月以来の高値をつけた。 その後、OPECの4月からの減産が先送りされるとの報道から下げ基調となったものの、テロへの警戒感やガソリン在庫逼迫懸念が下支えし37ドル台で推移した。 後半には、米週間在庫統計で原油在庫が予想を上回る増加を示し下げ要因となったこと、31日のOPEC総会を前に、4月からの減産実施へ懐疑的見方が生じたことや、OPEC関係者が減産先送りを示唆したことで下落基調が強まり35ドル台まで滑り落ちた。 だが、一部OPEC関係者が減産実施の可能性を示唆し、上げ気配に転じた。