仕切は小幅値下げも～ボトム145円以上を狙う～

摘要

ガソリンの仕切価格は、15日から据え置き～70銭／リットルの値下げとなった。前週の8日からも実質据え置きとなり、この2週間は小幅な変動にとどまってる。そのため末端価格は市況維持に努めることになる。仕切価格は、11月25日から2円50銭、12月1日から1円と計3円50銭の値上げとなっており、この値上げ分のユーザー転嫁が未達となっている。本来ならば今後も末端市況を値上げすることになるが、ここにきて仕切価格が据え置き、小幅な値下げとなったためユーザー転嫁は難しい状況となってきた。首都圏の街道沿いSSのボトム価格は145円相場が形成されているが、市況維持も微妙な状況にある。これから年末のガソリン商戦がヤマ場を迎えるため、増販狙いとなると安値競争の展開が予想され、市況維持がますます難しくなる。しかし、ガソリン在庫は低く需給はバランスを保っているため、市況急落とまでは至らないとみられる。灯油は、本格的なシーズン入りとなり、ガソリンの仕切価格が据え置きか値下げとなっているが、灯油の仕切価格はこの2週間で2円程度の値上げとなっている。