右大殿筋内転移を認めた再発胃癌の1例

摘要

胃癌原癸の骨格筋転移報告例は比較的まれである.リンパ節再発に対し化学療法施行中，右大殿筋内転移を認めた胃癌症例を経験したので，本邦報告例におけるその治療法などについての若干の考察と併せて報告する.症例症例74歳，男性主訴：右殿部の有痛性のしこり家族歴·既往歴：特記すべきことはない.現病歴：2003年5月胃癌の診断にて幽門側切除+リンパ節郭清施行，総合所見はT2， N2， H0， P0， CYO, stage IIIAで，補助化学療法としてTS-を投与した力s'grade1(Common Terminology Criteria for Adverse Events ver.3.0)の下痢·食欲不振を認め本人の希望により中止した.