転移性牌腫瘍と鑑別を要した牌Garmna-Gandy結節のl例

摘要

脾臓は悪性リンパ腫を除いて,腫瘍の発生しにくい臓器とされ,原発性,転移性ともまれである.今回われわれは,胃癌術後に脾孤立性結節を認め,画像上,転移を否定できなかった1例を経験した　 ので報告する. 1993年3月9日,胃癌の診断で幽門側胃切除術を施行(再建Billroth II法,郭清度D2,T2POHONOCYX, tub2, mp, INF-β, lyO, v0,no, stage lb,根治度A).その後,当科外来にて経過観察中であった.1999年8月,左側胸部痛と1カ月間で体重が3kg減少した.腹部CTで脾にIow density area(LDA)を認め,精査目的に入院となった.