治療と術後ケアなど早期大腸癌に対する内視鏡治療

摘要

電子内視鏡の普及や拡大内視鏡，超音波内視鏡など診断機器の進歩もあって，大腸癌の診断における内視鏡検査の重要性が増してきている．治療面でも，内視鏡的粘膜切除術や分割摘除（piecemeal polypectom y）の手技を用いることで，表面型腫瘍や大型の病変にも内視鏡治療の適応拡大がなされ，早期大腸癌に対しても内視鏡的摘除が積極的に行われている．もちろh，全ての早期癌が適応になるわけではなく，腫瘍の深達度や大きさなどを考慮し，外科手術も含めた治療法の選択が必要である．