アンチエイジング医療の実際 健康寿命ドックを中心として

摘要

アンチエイジングを医学·医療として確立するためには診断と治療を定める必要がある．とくに診断は治療に先行して検討しなければならず，臨床的指標（検査）をどのように定めるかがポイントとなる．"健康寿命ドッグ"は血管·血液（凝固や脂質など），酸化ストレスプロフィール，ホルモン，免疫，一般検査，体組成という7つの領域，約100項目からなるアンチエイジング医療におけるクロスオーバー的な診断システムである.2005年4月の時点で約900名が受診し，現在総合的な解析作業を進めている．今後は，症例数10，000例，受診者の継続的チェック，新しい項目の導入などをはかる予定である．