世界の現状とわが国の基礎·臨床研究への取組み

摘要

創を作らない新しい低侵嚢手術手技NOTES（Natural orifice translumenaI endoscopic surgery）は世界中の外科医や消化器内視鏡医の関心を集め，その研究は急速に進hている．動物モテルを用いた基礎研究では卵巣切除術卜胆嚢摘出衝，虫垂切除衝，胃空揚吻合術や膵尾側切除術なとさまさまな手術手技かNOTESにより可能てあることか示されてきた．2007年からは胆嚢摘出術をはじめとして本格的に腐床応用かはしまり，これまてに数百例に施行されている．わか国ては2007年にNOTES研究会か設立され，わか国の研究事情を考慮した研究指針"NOTES白書"が発表されている．わか周での旛床応用は書経胃的腹腔内観察による膵癌の術前病期診断や経腟的胆嚢摘出術，経腟的胃局所切除術など16例てある．体にやさしい手術手妓を求める社会のニースもあり，今後，この分野の研究はますます発展していくものと期待される．