美幾女解剖140年（1）

摘要

東京·文京区白山2丁目，浄土真宗大谷派の瑞雲山念速寺（ねhそくじ），その墓域に文京区指定史跡"美幾女（みきじょ）の墓"がある．本堂前に立つ解説板には，「持志解剖第一号　美幾女墓/美幾女（みき）は，江戸時代末期の人．駒込追分の彦四郎の娘といわれる．美幾女は，病重く死を予期して，死後の屍体解剖の勧めに応じ，明治2年（1869）8月12日，34歳で没した．死後，直ちに解剖が行なわれ，美幾女の志は達せられた．当時の社会通念，道徳観などから，自ら屍体を提供することの難しい時代にあって，美幾女の志は，特志解剖第一号としてわが国め医学研究の進展に大きな責献をした．