子宮頸癌：センチネルリンパ節検査

摘要

センチネルリンパ節(SLN)とは腫瘍から最初にリンパ流が到達するリンパ節であり，乳癌や悪性黒色 腫ではセンチネル理論の理論的妥当性が証明され，すでに保険収載されている.婦人科がhにおいても SLNの転移陰性が術中に証明されれば，不必要なリンパ節郭清を施行しないことにより，リンパ浮腫を 含めた術後合併症を回避可能である.現段階でSLN検査は臨床試験の範疇ではあるが，近い将来，保険 適応も見込まれている.本稿では子宮頸癌におけるSLN検査の実際およびセンチネルリンパ節ナビゲー シヨン手術(SNNS)について概説する.