ヒトパルボウイルスB19感染に伴う脳症

摘要

ヒトパルホウイルスB19（以下B19）は1975年に輸血用血液より偶然発見され，1981年に遺伝性溶血性貧血磨者のaplastic crisisの原因となることが，1983年には伝染性紅斑の原因てあることが判明したその後，B19感染は他にも多彩な疾患とのかかわりがあることがわかってきた　 脳症への関与も古くから指摘されており，B19の病原性が明らかてなかった時期に，すてに脳症を伴う伝染性紅斑患者例が報告されている1970年にBalfourらは，伝染性紅斑が出現した数日後に半昏睡となり2週間て改善した8歳男児を報告した1977年にHallらは，痙攣出現後に伝染性紅斑を認め，その後後遺症を残した9カ月男児を報告した