NICUにおけるリハビリテーション

摘要

新生児集中治療室（N ICU）における呼吸理学療法の報告は1970年代よりなされているが，近年リハビリテーション科がNICUにかかわる機会は徐々に増加し，その役割は呼吸理学療法にとどまらず，長期的な発達援助にまで及hでいる1996年には当科の新患の1/4を新生児が占めていたNICU入院中の児で，リハ科に併診されるのは，①胸部理学療法が必要，②看護スタッフが困難を感じるような哺乳障害がある，③神経学的予後の観点からハイリスクである，と主治医が判断した場合である　診療の目的は，①胸部理学療法や拘縮予防などICUに共通する基本的業務を確実に行う，③親子関係への援助（環境や刺激の調整，哺乳訓練，家族指導などを通じて，"扱いやすく育てやすい児"にする），（診障害を残した場合は，早期評価·フォローアップを通じて早期に適切こ療育機関につなげること，である本稿ごは具体的な施行内容を示した