乾癬の病態と治療

摘要

乾癬は，臨床的には浸潤·肥厚を伴う紅斑と鱗屑により，組織学的には表皮内·真皮上層への活性化T細胞や表皮内への好中球浸潤，表皮細胞の過増殖·分化異常， 血管の増生により診断されるものを一括して総称する.わが国における有症率は0.05?0.1%と考えられ，男女比は2 ：1で，男は30～40歳代，女は10～20歳，50歳代に発症のピークがある.