革新的移植方法一灌流法+骨髄内骨髄移植法

摘要

著者らがマウスを用いて開発した骨髄内骨髄移植法OBM-BMT)は，造血幹細胞(HSC)の増殖·分化を促進するために必要なドナーの間葉系幹細胞(MSC)を効率よく補充する方法である.この方法をヒ卜へ応用するために'従来の吸引法にとって代わって灌流法をサルを用いて開発した.この両者(旧M-BMT+灌流法)の組合せによる新しい移植方法は，移植片対宿主病を発症しないだけでなく，ドナ一に対してもレシピエン卜に対しても負担を軽減する優れたもので，難治性の自己免疫疾患や加齢に伴って発症する種々の難病(Alzheimer 病や肺気腫など）にも強力な武器となりうるものと確信する.