HLA class I抗原提示経路とペーチエツ卜病?強直性脊椎炎 HLA class Iと炎症性疾患

摘要

ベーチェット病（Beret's disease ： BD)と強直 性脊椎炎（ankylosing spondylitis ： AS)の遺伝素 因のなかで，最強の遺伝学的リスクであるヒト白 血球抗原（HLA) class Iはほとhどの細胞表面に 発現している分子であり，CD8 T細胞やnatural killer (NK)細胞がこれを認識する.HLA class I には，古典的にはHLA-A,B,Cが含まれる.そ れぞれのHLAには多くの型が存在しており (Immuno Polymorphism Database, http://www. ebi.ac.uk/ipd/imgt/hla/allele.html)，-ASでは HLA-B*27, BDではHLA-B*51，高安大動脈炎 ではHLA-B*52など，特定のHLA型と特定の炎症性疾患との関連が認められる.