ガイドラインのアウトライン

摘要

新しい救急蘇生ガイドラインでは，教育と普及の重要性を考慮し，新たな章を設けるなど，ェビデンスを現場に反映し，実効性を高めるための工夫がなされている.成人と小兒の一次救命処置の流れを統一したり，AEDの普及が進むわが国の実情に合わせて，AEDと一次救命処置を1つの輪に収めた救命の連鎖を作成するなどの工夫がなされている.ガイドラインに込められたメッセージを活かし，心停止例の救命率向上に結びつける必要がある.わが国の救急蘇生ガイドラインは，表1に示す7つの章からなる.これまでのガイドライン，CoSTR では，項目になかった「普及·教育のための方策(education, implementation, and teams ： EIT)」が追加されていることは，今回のガイドラインの特徴の1つである.