肺がh

摘要

過去の肺が7u治療では高齢者，とくに何らかの合併症を有する場合は，開胸による肺切除術や多剤倂用化学療法などの積極的治療は避けられる傾向にあった.近年，胸腔鏡下肺葉切除術，臨床病期I 期の非小細胞肺がh（NSCLC)に対する放射線定位照射，EGFR遺伝子変異陽性のNSCLCに対する分子標的治療薬などに代表される，高齢者に適した低侵襲性で効果的な治療法が一般化してさている. またvinorelbine, gemcitabine, pemetrexedなど比較的血液毒性の低い抗がh薬が肺がh治療薬として使われ，G-CSFや新しい制吐薬などを併用することで副作用の軽減が可能となった.これらの進歩により，従来は敬遠されていた合併症を有する高齢者肺がh患者に対しても治療を検討するべきである.