かぜ症候群 気管支炎

摘要

ウイルス性発症の多いかぜ症候群と気管支炎の一部には細菌性の例があり,その鑑別には気道感染症ガイドラインが参考になる.最大の鑑別点は膿性分泌物.膿性喀痰の有無である.ウイルス性の例では対症療法が主となる.細菌性の例は,呼吸器基礎疾患を有する例にレスビラトリーキノロン薬を,それ以外の例はペニシリン系を中心とするβ-ラクタム薬を選択するが.有効率を上げて耐性菌を抑えるために,いずれも高用量·短期間で投与する.