プライマリ?ケア医の立場から

摘要

この特集の編者である松木孝和先生から肉眼的 血尿について担当してほしい旨メールをいただいたとき，すぐにWさhのお顔が浮かhだ.筆者が呼吸器科を標榜しているせいか，肉眼的血尿は日常的にはそれほど多く遭遇することはない.それ でも，膀胱炎を思わせる症状の女性力5'青ざめて来 院し，出血性膀胱炎であったという症例は何年かに1度ぐらい経験する.しかしWさhは高齢の男性であった.電話相談から始まり，専門医にかか りながらも続く血尿に対する不安?疑問の相談に のり，やがて在宅医としてその帰結までおつきあ いさせていただいた.プライマリ.ケア医として 肉眼的血尿とどう向きあつたか？苦い思い出と ともにふりかえることの多いカルテを追いながら，お示ししたいと思う.