麻疹ワクチンの乳児への早期接種にはどのような効果があるのでしょうか？また，1回の接種では不十分なのか教えてください．

摘要

わが国における麻疹患者の年齢分布は，小児科定点からの報告では1歳台が最多であるが，続いて6～12カ月未満，2歳台の順となっている．よって，定期予防接種の対象とならず，また乳児期後半ということで母体からの移行免疫による防御能が低下している可能性がある6～12カ月未満の児を流行時に如何に麻疹感染から守るかは，保護者および臨床医にとって重要な問題である．